美容師8年目の給料はどれくらい?【働き方で大きく差が出る時期です】

「美容師8年目の給料はどれくらいなんだろう?」

「結婚を考える年齢なので年収が気になる。」

「美容師としての未来に希望はあるのか?」

このような疑問に答えます。

この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を2店舗経営しています。
様々な8年目の美容師達を見てきましたので、実際の給料を詳しく解説していきたいと思います。
働き方によっては平均年収を大きく上回ることもできますし、下回ることもあります。
この記事を最後まで読んで自分の将来の参考にして下さい。

美容師8年目ってどんな美容師??

美容師になって8年目ということはおそらく28歳でしょう。ほとんどの美容師は高卒から専門学校に進み、21歳の年に美容師として働きだします。稀に高卒でインターンとして働きながら通信制の学校に通う人もいますが、その場合は26歳かな?

まだアシスタントの人はほぼ100%いないでしょう。平均して3年くらいでスタイリストになれるので美容師8年目はスタイリストとして仕事をしていることになります。

スタイリストとして仕事ですが、実は色々な働き方や役職に分かれます。

・普通のスタイリスト
・トップスタイリスト
・副店長、店長、ディレクター
・独立
・フリーランス

普通のスタイリスト

美容室の正社員として仕事を続けている場合、アシスタントの次はスタイリストです。スタイリストからトップスタイリストに昇格するには指名売り上げがある基準に達する必要があります。達していない場合はスタイリストとして永遠に働くことになります。

数字の基準はサロンによって差がありますが、大抵の場合は指名売り上げが100万を超えるとトップスタイリストになれる可能性が高いです。

指名売り上げを100万に伸ばす方法は《美容師が売り上げ100万達成する方法【仕組みは簡単】》を参考にして下さい。

28歳の美容師の約半分以上が普通のスタイリストとして働いているのが現状です。

給料は?

美容師スタイリストの平均給料が月給で約20万程。ボーナスなどはほとんどないので年収にして約240万程度になります。正直28歳にしては低い方ですね。

トップスタイリスト

ある程度の指名売り上げを継続して上げることができれば、スタイリストからトップスタイリストに昇格します。トップスタイリストに昇格するとサロンでの立ち位置も変わりますし、仕事をしていてとても楽しいでしょう。

都会で仕事をしているとサロンワーク以外にも外部の仕事が任されるようになります。外部の仕事とはセミナーの講師や雑誌やWEB媒体の撮影などです。サロンモデルさんと関わる機会も増えて恋愛に発展することもあります。

給料は?

トップスタイリストになると基本給以外に歩合給が付きます。

指名売り上げが100万で手取りが約30万程。

ボーナスは期待できないので年収にして360~400万程度になります。

28歳としては普通の給料でしょうか。

副店長、店長、ディレクター

さらに上の役職を任される人も出てきます。サロンの副店長や店長、また更に上のディレクターという役職もあります。トップスタイリストを経験して更に売り上げが上がり、サロンのスタッフからの信頼度が上がれば自ずと役職も上がるでしょう。

役職が付くと自分の売り上げだけを伸ばすのではなく、スタッフの育成やサロンの運営にも携わるようになります。

給料は?

トップスタイリストと同様に指名売り上げが歩合給として給料に反映されるサロンと、【役職手当】といって固定給に切り替わるサロンがあります。

また役職が付くことでボーナスが支給されるサロンもあります。

月給は約30~50万程。

年収にして400~600万程度になるでしょう。

このあたりからは働くサロンによって待遇が全然変わってくるので、もし待遇が悪いサロンの場合は転職も視野に入れた方がいいかもしれませんね。

美容業界は人材不足が続いているのでいつでも転職は可能です。

独立

早い人だと20代後半で自分のサロンを立ち上げる人もいます。

ちなみに僕が独立した年齢が28歳でした。
独立するとサロンワーク以外の経営面において全ての責任を背負う事になります。給料の保証もなく、成功すれば給料が上がりますし失敗すれば倒産のリスクもあります。
全ては自分の頑張り次第なのでやりがいもありますが、それ相当の覚悟が必要です。

給料は?

株式会社として独立する場合と個人事業主として独立する場合がありますが、どちらもやはり自店の売り上げ次第ですね。

ここでは軌道に乗った例として自分の場合の話をします。

僕の場合は独立したときの月給が約70万程。

年収にして約800万程度でした。

20代にしてはなかなか及第点ではないでしょうか?

フリーランス

最近は美容室の数も増えていてなかなか独立して自分のサロンを持つという人も減ってきています。

そんな時代にフリーランスとして働く美容師が増えています。

フリーランスというのは面貸しサロンや業務委託サロンで働くという事。個人事業主としての扱いになりますね。ですので確定申告などのサロンワーク以外の業務もしなくてはいけません。

給料は?

雇われで働いていた場合は歩合給が約20~30%程ですが、フリーランスは約70%程はもらえます。ですので自分の売り上げがある程度あれば雇われていた頃よりは稼げる計算になります。

当然保証がないのでリスクも発生しますが。月給にして約40万程が平均値で年収にして約500万程度でしょうか。

環境を変えることで給料が上がることもある

8年目の美容師は働き方によって給料に大きく差が出ることがわかりましたか?

そして今の自分の状況はどうでしょうか?

もし今の現状に不満や不安があるならば勇気をもって環境を変える事も必要かもしれません。

環境を変えることで得られるチャンスは下記の通りです。

・売り上げが伸びる
・技術の幅が広がる
・考え方が変わる
・生活習慣が変わる
美容師として給料を上げたければ指名売り上げを伸ばすことは必須条件ですが、新規客に多く入れる環境の方がチャンスは多いです。
今のサロンで月に何人新規客に入っていますか?
順調に売り上げを伸ばしたいなら毎月20人以上は新規客を集めたいところです。
「なかなか新規客に恵まれない。」という悩みがあるならば他のサロンを探した方がいいと思います。
新規客に入らない限り永遠に指名売り上げは伸びません。
実際に僕の場合は新規客が少ないサロンで働いていた2年間はスタイリストとして約50万程度の売り上げしかありませんでしたが、サロンを変える事で1年以内に150万まで伸ばすことができました。
そしてサロンを変える事で他の美容師さんの技術を見ることができます。
同じカットやカラー、パーマでもサロンによって特徴があるので新たな技術の発見も多かったですよ。これまでの自分の技術にプラスして新しい技術が加わるので美容師としての幅が広がりますね。
働くサロンの営業時間によっては生活のリズムが変わる可能性もあります。
実際に僕は都内から田舎のサロンに転職したので深夜型だった生活リズムが普通の社会人の生活に近づきました。
また、独立やフリーランスとして自分で仕事をする場合、仕事に対しての考え方も変わってきます。
ただの雇われでこなす仕事と自分の生活がリアルにかかっている仕事では真剣度も違ってきますよ。
せっかく美容師になったなら一度は自分で勝負をしてみてもいいと思います。
最悪の場合は他の美容室に就職すればいいだけの話です。

まとめ:美容師8年目の給料はどれくらい?【働き方で大きく差が出る時期です】

美容師スタイリストになれば様々な働き方を選べるようになります。もし今よりも収入を増やしたいと思うならば何かしらの行動が必要です。

何もせずに働き続けても時間が過ぎていくだけで何も変わりません。勇気を持って行動に移しましょう。

少しでも参考になれば嬉しいです。

他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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