美容師が年収1.000万を超える方法を解説します

「社会人として他の人よりも稼ぎたい。」

「美容師で年収1.000万を超えたい。」

自分の年収にお悩みの方についてのヒントになれば嬉しいと思いこの記事を書きます。

この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を2店舗経営しています。

自分の年収も経営を始めてから1.000万を超えることができました。

信頼性のある話ですので、是非最後までご覧ください。

美容師が年収1.000万を超える方法は3つある

美容師が年収1.000万を超える方法は3つの方法があります。

  • プレイヤーとして成功する
  • 経営者として成功する
  • 副業と合わせて達成する

当然の事ですが、いずれの方法も他の人よりも努力する必要があります。

プレイヤーとしての成功

大型サロンのトップスタイリスト以上になれば年収1.000万を超えることが可能です。具体的に数字で言うと指名売り上げが平均して250~300万くらいの数字ならば、毎月の給料が約100万近くになります。

250~300万を売り上げるためには高客単価で数多くのお客様を担当することが条件です。そして一人では確実に不可能な数字なのでアシスタントのヘルプが必要です。ですのでおすすめは都内の大型サロンに勤務することです。

美容の聖地である原宿、表参道では基本的に客単価が10.000を軽く超えています。

自分が都内で働いていたときの客単価は約14.000円くらいでした。
300万の売り上げを目指すとして、客単価が14.000円あれば一か月に呼ぶべき人は
【3.000.000】÷【14.000】=【214】人となります。
それを勤務日が22日あったとして、更に割ると
【214】÷【22】=【約10人】になります。
1日に平均して10人以上のお客様を担当するような美容師になれば、年収1.000の壁は突破できますよ。なかなか険しい道のりですが、決して不可能な数字ではありません。
しかし田舎の美容室で300万を超えようとするとちょっと苦しいです。それは客単価が全く違うからです。
田舎の平均客単価は約8.000円くらいです。客単価8.000円として先ほどの計算をすると
【3.000.000】÷【8.000】=【375】人になります。
さらに勤務日の22日で割ると
【375】÷【22】=【17人】になります。
美容師なら分かると思うけど、1日に平均して17人担当することができますか?
僕は無理です。営業時間が9~10時間なのに17人ですよ。確実に昼飯を食べる時間もないし、毎日ピリピリして仕事することになります。お客様と会話する時間もほとんど取れないですし。

《プレイヤーとして成功したいなら》

高単価(13.000以上)で毎月約230人くらいのお客様を担当するべき。1日平均して10人以上の来店が必要です。

田舎はどうしても客単価が下がるし、大型サロンが少ないので東京や大阪のような大都市で勝負するべきでしょう。

経営者としての成功

自分が独立して経営者になるという選択肢もあります。

経営者は逆に田舎の方がおすすめですよ。

経営者として1.000万を超えるために理想的な経営は6~8席くらいでスタッフ数が5~7人くらいの小規模サロンの経営です。軌道に乗ってくれば同様な規模のサロンを複数経営していくという感じです。

経営者は自分の売り上げではなく、サロンの利益が自分の年収に繋がるのでプレイヤーよりも体力は必要ありません。必要なのは頭脳です。そして独立するという事は当然大きなリスクが伴います。

まずは固定費をなるべき低く抑えることを考えましょう。

《家賃》…田舎がとにかく安い15万くらい
《光熱費》…小規模サロンなら5万以下
《材料費》…売り上げの約13%
《人件費》…平均して約20万
《広告費》…サロンによる
《ローン支払い》…月10万くらい?
《税金》…社会保険など
《雑費》…その他の出費

仮にオーナー含めて5人のスタッフで経営するとしましょう。

美容師の生産性は最低でも65万以上は必要です。ですので5人だと毎月の売り上げが約330万以上必要です。

田舎なので家賃は15万、光熱費は5万、材料費は40万、人件費が80万、広告費(ホットペッパービューティーなど)15万、ローンが10万、社会保険が40万くらいかかってきます。

この場合300万から必要経費を引くと約115万の利益になりますね。オーナーの給料は会社からの役員報酬になりますので、年収1.000万を超えるには毎月84万の給料に設定すれば到達できます。

実際には役員報酬を低く設定して、別の方法(ボーナスなど)で会社からお金を自分に渡す方法をとっている経営者さんが多いです。役員報酬を高く設定すると税金が色々と高くなってしまうからです。

そのあたりの節税は税理士さんをつけて相談に乗ってもらうといいですよ。

軌道に乗れば同様のサロンを複数展開すればもっと会社の収益は上がります。そのあたりは経営者の腕が試されるポイントです。会社を大きくすればするほど、利益確保の期待値は上がりますが、同時にリスクも上がってきます。

《人材不足問題》
《固定費の確保》
《集客力》
昨今の美容室経営ではどのサロンも人材不足に悩まされています。ただでさえ美容師は離職率が高いので人が辞めるサロンはどんどん人の入れ替えがあります。スタッフが長く働けるような魅力的なサロン作りを頑張る必要があります。
スタイリストが一人いきなり辞めてしまうかもしれません。その人がサロンの中心的存在だったら翌月からの売り上げは絶望的に下がってしまいます。サロン経営をすると常にスタッフの動向が気になってしまうのです。
僕のサロンでは同時に女性スタッフが2人妊娠したことがあります(笑)
そのような想定外の事がおきても固定費は変わらず支払わなければいけません。会社の利益が出たからといって自分の収入にしてしまうと肝心のときにサロンのキャッシュが足りなくなる心配があります。常にリスクを考えてキャッシュは余裕を見ておきましょう。
コロナウイルスが流行して緊急事態宣言がでたときなんか気が狂いそうでしたよ(笑)
逆にスタッフが多くて集客ができないサロンも危険です。スタッフを一人雇うだけで固定費は跳ね上がります。アシスタントを雇ったらスタイリストが重複して予約を埋める必要があります。
一人で担当できるくらいの集客ではアシスタントなんて必要ないですからね。バックルームで携帯いじってるだけのアシスタントに苦しい売り上げの中から給料を払うのは辛いでしょ?

副業と合わせて達成する

プレイヤーとしての成功も経営者としての成功も素晴らしいことですが、ちょっとした事で収入が減ってしまうリスクもあります。実際にコロナウイルスの流行でサロンにお客様の来店回数が減ってしまい、歩合給のスタイリストはもちろん経営者も大打撃を受けました。

そんなときに別の収入減があればリスクを分担させることができます。美容師はサロンワーク以外にも収入を得る事が可能です。

  • アルバイト
  • ブログ
  • YouTube
  • インスタ
  • せどり

副業とは仕事以外の時間を使って収入を得ることですが、アルバイトはおすすめしません。なぜなら労働時間による対価が設定されてしまっているからです。1日は24時間と決まっていますから、副業で稼ぐには効率的に稼ぐしかありません。

現代ではブログのアフィリエイトやYouTubeの広告収入、インスタの企業案件などが王道です。

なかなか最初の収益を稼ぐには難しいですが、成功している人は本業の何倍もの収入になっている人も存在します。年収1.000万という壁を突破するには副業も頭を使って努力する必要があるということです。

具体的には世間に必要とされている自分の専門知識を発信すればいいのです。ブログでヘアケアや美容関連の情報を書いたり、YouTubeでメイク動画やヘアアレンジを解説したり、インスタでヘアスタイル、ヘアアレンジを投稿します。

その情報が沢山の人に役になったときに収益は発生します。

アルバイトと違って最初はまったく収益はありませんが、軌道にのると自分が残した情報が勝手に稼いでくれるようになりますよ。

こちらの本がおすすめです

まとめ:美容師が年収1.000万を超える方法を解説します

美容師が年収1.000万を超えるための方法は3つあります。

《プレイヤーとして成功する》
《経営者として成功する》
《副業と合わせて達成する》
大きくはこの3つの方法になります。どの方法も必ず努力と継続は必要ですが決して不可能な数字ではありませんよ。
自分に合った方法で年収UPを目指しましょう。少しでも参考になれば嬉しいです。
他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
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