美容師3年目は辛い。【とりあえずスタイリストにはなっとけ】

「美容師3年目ってどうなの?」

「まだアシスタントの人が多いのかな?」

「給料はどれくらいなの?」

といった美容師3年目の疑問について詳しく解説していきます。

この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を経営しています。

華やかな美容室の裏側を徹底的に話しますので、是非最後までご覧ください。

この記事を読めば、これからの美容師としての成長の参考になりますよ。

美容師3年目ってどんな仕事してるの?

美容師3年目にもなると一通りのアシスタント業務を任されることが多くなり、早い人ではスタイリストに昇格する人もいます。

  • アシスタント業務全般
  • スタイリストに昇格する人もいる
  • アシスタントリーダーを任される
  • モデルで実践練習が増える

アシスタント業務全般

サロンオープン前の練習はもちろん続きます。まだまだアシスタントですから。サロンワーク中はカット以外の仕事を任されるようになります。

  • シャンプー
  • カラー塗布
  • パーマヘルプ
  • ブロー仕上げ

など。

また都内のサロンではサロンワーク以外の仕事で撮影やヘアメイクがありますが、その際にも重要な仕事を任されるようになります。企画に合ったモデル選び、撮影前の仕込み、ヘアメイクのアシスタントなど。この頃にはアシスタント目線で仕事をするよりも、自分がスタイリストになったつもりで仕事をしなければいけません。

「もし自分がスタイリストだったら、こうやってカットするな。」

「パーマのロッド構成はもっと変えた方がいいんじゃないか?」

「カラー剤の選定、自分だったら〇〇を使うのに。」

「ブローはうち巻きよりも外ハネが可愛いかも。」

スタイリストまであと少しの段階ですので、次のステージを意識する必要があります。

スタイリストに昇格する人もいる

カリキュラムの進行が早い人の場合、スタイリストに昇格する人もいます。スムーズに売り上げを伸ばしたいなら昇格は早い方がお得です。大型サロンの場合、同期が数人いますよね?早めにスタイリストに昇格すると同期がアシスタントを頑張っている間にフリーのお客様に入客するチャンスが増えます。

お店としては新人に優先的にフリーのお客様を振ってくれる場合が多いので、どんどん新規のお客様をこなしましょう。スタイリストになったばかりの頃はまだまだ自分のお客様が少ないです。ですのでサロンワークの時間にぽっかり暇になってしまう事もあります。

そんなときは率先してアシスタント業務を手伝いましょう。スタイリストになってからのヘルプは視点が変わります。技術向上のためにヘルプに入ることができるので間近で先輩の技術を盗むべきです。

本当はアシスタント時代からスタイリスト目線で仕事をすることが理想だけどね。

アシスタントリーダーを任される

大型サロンの場合、アシスタントは大人数になります。そのアシスタント達をまとめるのが3年目の仕事です。全体ミーティングとは別にアシスタントだけでミーティングを行ったり、スタイリストとアシスタントの架け橋の役目をこなしたり。精神的にはかなりきつい立場ですが、かなり美容師力が上がるチャンスです。

フロアを広い目で見ることができるようになり、効率よく仕事を進めることができるようになります。また後輩の面倒を見る事で自分の技術の再確認にもなります。仕事は大変ですが、やりがいのあるポジションですよ。

モデルで実践練習が増える

最初の頃は人形(ウィッグ)相手の練習がほとんどです。正直な話、反復練習ってあまり面白くはありませんよね。しかし、3年目にもなると実際にモデルを呼んで実践形式の練習が増えます。

モデル練習は普通の練習よりためになるし、楽しいですよ!!
人形の髪と違って人間の髪は一人一人生え方も違えば髪質も違います。様々なモデルさんを呼んで練習することでスタイリストになったときに万人に対応できる技術が身に付きます。何よりモデルさんを呼ぶ練習は楽しいです。
人形と違って会話ができるしね。モデルをやってる時間は変な先輩からの絡みもないですし。まだアシスタントだけど、実際に自分の技術で喜んでくれたときは本当に嬉しいですよ。主にサロンワークの空き時間を使わせてもらったり、営業時間外にサロンを借りて練習することになります。

3年目の給料は?

美容師3年目の給料は1年目とほぼ同じです。できる仕事が増えたら、多少の色がつく場合もありますがほとんど変化はないと思って下さい。それもそのはず、自分でお客様を呼べる実力がないのだから。まだまだ生産性は限りなくゼロに近い存在です。

アシスタントのうちはなかなか昇給はありません。あったとしても月に1万円上がるかどうかですね。

仕事時間はどうなる?

これも基本的には1年目と同じです。サロンワークとは別に自分の練習時間の確保が必要だからです。僕が勤めていたお店ではサロンに入るのが8時が基本です。そして帰りは日付がいつも変わっていました。

サロンの滞在時間はなんと16時間前後になります。休みはもちろん月曜日オンリー。さらに休日はセミナーに参加しての勉強会もあります。毎月の仕事時間は26×16=416時間です。あ、一応時給換算してみますか?

16万の給料から国民健康保険や税金を引いて手取りが約14万円。

140.000÷416=336円

になりますね(笑)いやぁ~改めて見ると恐ろしい時給になりますね。

スタイリストになると給料は多少上がるけど

スタイリストになると多少ですが給料は上がります。しかし、僕の経験では16万→18万くらいのものでした。まだまだ社会人としては底辺クラスの収入です。

一日の平均労働時間は13時間くらい。
26×13=338時間です。
国民健康保険などを払った残額が158.000円
158.000÷338=467円です。

仕事時間がかなり長いので時給換算すると500円以下になってしまいます。

指名売り上げを伸ばすしか稼ぐ方法はない

スタイリストになることがゴールではありません。むしろこれからが美容師としてのスタートです。自分を指名してくれるお客様が増えると指名売り上げが増えます。その金額によって歩合給が発生するのです。

目安としては指名売り上げが100万だった場合、約25万くらいの給料になります。ここから国民健康保険や税金を払うので手取りは約21万くらいでしょうか。ようやく新卒の社会人並みの給料になりますね。

しかし、休日の多さや福利厚生の面で考えるとまだまだ底辺クラスの収入といえるでしょう。頑張って指名売り上げが200万くらいのスタイリストになるとそれなりの収入を得ることができます。

会社員と違って一気に給料が増える可能性があるので、頑張る人は20代で稼ぐことも可能だと思います。指名売り上げを上げるには新規のお客様に沢山入るしか方法はありません。

新規に入れない環境のお店に未来はない

新規のお客様に数多く入客して自分のファンを増やす方法しか美容師として稼ぐ方法はありません。お店によっては「新規のお客様は自分の努力で呼んで来い。」という方針のお店も多いです。

今でいうとインスタやミニモに自分のスタイルをUPして新規のお客様にアプローチするのが王道でしょう。しかしそれだけではなくお店側の企業努力も必要です。自分が頑張るのは当然としてお店にも新規を呼ぶ努力が必要なのです。

王道としてはホットペッパービューティーのランクを上げて新規客を増やす方法があります。お店と個人の努力の結果、指名売り上げのUPが見込めるのです。

僕の勤めていたサロンではお店側の努力はほとんどなかったです(笑)
もし、お店側が新規客の獲得に必死になっていないのならば、働く美容室を変えたほうがいいですよ。実際に僕はスタイリストになってから売り上げに伸び悩み、お店を移籍しています。
すると、なかなか伸びなかった売り上げが1年で100万UPしました。移籍したお店では1か月に新規客30人以上は入客させてくれましたからね。環境で売り上げの伸び率は全く変わるので、自分のサロンを冷静に分析してみてください。

転職はスタイリストになってからがおすすめ

美容室を変えるならば、必ずスタイリストに昇格してからにしましょう。これはかなり重要です。3年目までアシスタントを頑張ったなら、スタイリストまであと少しだと思います。まずはスタイリストに昇格することを目標にしましょう。

アシスタントのまま転職してしまうと、せっかくのカリキュラムの進行がまたリセットされます。ある程度は経験を考慮してくれると思いますが、更に1年以上は時間がかかると思って下さい。アシスタントの給料なんてどのお店も似たようなものです。

社会人として底辺クラスの収入から早く脱却したければ1日も早くスタイリストになること。そして新規客に数多く入客できる環境に身を置くこと。これに限ります。

もちろん自身の努力も必要ですよ。技術向上、接客向上のために日々努力を重ねましょう。

他業種に転職するなら明日にでも行動しろ

「美容師としてこの先頑張っていく自信がない。」

「もっと仕事時間を減らしたい。」

「やっぱり土日休みの仕事がいい。」

美容師として一生頑張る気持ちがないのならば、明日にでも転職した方がいいです。なぜなら美容師として過ごした3年間の間に他業種の同い年の人はかなりスキルアップしているからです。

自分が美容師1年目の頃を思い出して下さい。今の自分とは美容師力が全然違うでしょ?転職先では1年目からのスタートになります。美容師として働く時間が長くなればなるほど、違う業種の転職は難しくなります。

まだ3年くらいのブランクならば、企業も若手として扱ってくれると思います。一生続ける覚悟のないままダラダラと美容師を続けていても売り上げは伸びませんし、未来は真っ暗ですよ。

今の時代に需要がある仕事を探そう

僕が今から転職を考えるならばエンジニア転職を目指します。理由は簡単で世の中に需要があるからです。需要がある仕事は必然的に給料も高くなります。

「全く知識がないから無理だよ。」と思わないで下さい。これから地獄のような環境と給料で売れっ子スタイリストを目指すよりは、はるかに簡単で未来も明るいです。

エンジニア転職を目指すならば【テックキャンプ】がおすすめです。

TECH::CAMPの即戦力エンジニア養成プログラム【TECH::EXPERT】

未経験でも600時間程の学習で即戦力としてエンジニア転職を成功させることができます。600時間といえば美容師アシスタントの2か月の仕事時間よりも短いくらいです。早くて4年かかる美容師スタイリスト(給料は少ない)よりも簡単に成功することができますよ。

その先はフリーランスとして独立する未来もありますし、万が一独立に失敗したとしてもエンジニアを必要としている会社は沢山あります。

転職活動は転職エージェントを利用するべき

エンジニアの他にも仕事は沢山あります。しかし、会社選びと業種選びをしっかりしないと、美容業界と同じようにブラック企業の巣窟かもしれません。知識がない状態で一人で転職活動をするのは危険です。

転職するなら転職エージェントを必ず利用しましょう。転職のプロがあなたに合った企業を紹介してくれます。会社選びから面接の申し込み、面接対策、報酬交渉まで代行してくれるので忙しい仕事をこなしながらでも転職活動を進めることができます。利用料は全て無料なのでとりあえず登録しとけばいいと思います。

「今すぐに転職を考えていない。」

といった人の場合でも登録しておくと定期的におすすめの企業を紹介してくれます。自分に合った会社が見つかったら転職するという気持ちでもいいですね。しかし、繰り返しになりますが、他業種に転職する場合はなるべく早く行動を起こした方がいいです。

美容師になって思ったと思いますが、1年目と2年目の先輩だと仕事能力が全然違うでしょ?たった1年でも人は成長することができるのです。ですので、他業種に転職する場合は1日でも早い方が周りとの差が広がりません。

おすすめの転職エージェント

リクルートエージェント
5



【転職支援実績NO.1】

1.業界最大級の非公開求人数
2.実績豊富なアドバイザー
3.充実した転職サポート

転職するなら絶対に登録しておくべきエージェントです。

総合型なので様々な業種を紹介してくれます。

※利用料は完全無料です

マイナビエージェント
5



【20代・第二新卒の方の利用満足度NO.1】

応募書類の準備から面接対策まで、親身な転職サポート

20代・第二新卒の転職に強い。

初めての転職なら、まず登録するべきエージェントです。

特にIT業界・メーカーの求人に特化しています。

※利用料は完全無料です

dodaエージェント
5

転職サイトはdoda

【転職者満足度NO.1】

大手優良企業の求人が多数。

職種、年齢、経験を問わず、様々な方が利用可能です。

求人の質、アドバイザーのサポート、各種サービス、どれを比較してもトップクラスです。

※利用料は完全無料です

転職エージェントは複数登録をおすすめします。なぜなら担当者との相性が大切だから。1社に絞ってしまうと相性が悪い場合に自分の希望する会社を紹介してくれない可能性があります。上記の3社に登録すれば間違いなく転職活動はスムーズに進むと思いますよ。

美容師から他業種に転職する際におすすめの転職サイトと転職エージェントに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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まとめ:美容師3年目は辛い。【とりあえずスタイリストにはなっとけ】

美容師3年目はスタイリストまであと一歩です。これから美容師として活躍したいなら1日でも早くスタイリストに昇格しましょう。そして新規のお客様に沢山入客できる環境のお店で働きましょう。

環境で売り上げは全然変わりますよ。もしも、一生美容師を続けていく覚悟がないのならば明日にでも転職活動を始めた方がいいです。美容師3年目というのは一つの分岐点といっても過言ではありません。今一度自分の将来を冷静に見つめなおしてはいかがでしょうか?

少しでも参考になれば幸いです。

他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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