「今はアシスタントを頑張っているけど、スタイリストになったらどんな待遇になるんだろう?」
と美容師としての将来性について知りたいアシスタントは多いと思います。
この記事を書いている僕は美容師歴18年で、自身で美容室経営をしております。
もちろん自分自身、アシスタント時代もスタイリスト時代も経験しております。
自身の経験と友人達の経験から給料について詳しく解説していきたいと思います。
- 美容師スタイリストの給料が知りたい人
- ランクアップの流れが知りたい人
- 美容師としての将来性を知りたい人
この記事を読めば、美容師の給料体型を理解することができるのでこれから美容師としてスタイリストを目指すか、他の仕事を頑張るかの判断ができるようになりますよ。
是非最後までご覧ください。
スタイリストは個々の能力でかなりの差が生まれます
結論から言ってしまうとスタイリストの給料は個々の能力でかなりの差が生まれます。
というのはスタイリストの給料は基本給とは別に歩合給が発生するからです。
歩合給の割合は働くお店によって多少の差はありますが、自分の指名売り上げが高ければ高いほど毎月の給料は高くなるということです。目安として数字を出すと、指名売り上げが
50万以下→歩合給はゼロ
100万→基本給と合わせて25万くらい
150万→基本給と合わせて35万くらい
200万→基本給と合わせて50万くらい
300万以上→基本給と合わせて100万を超えることも
だいたいこんな感じになります。
23~25歳でスタイリストになる人が多い
美容師はアシスタントからのスタートです。カリキュラムを全て合格するとスタイリストとしてお客様の髪を切れるようになります。シャンプー、カラー塗布、パーマ、ブロー、カットなど様々なカリキュラムがありますが、約3~5年くらいで合格する人が多いです。
この辺りはサロンによっても差があります。きっちり教育に力をいれているサロンではだいたいこれくらいの年月がかかります。
ランクアップの流れは?
美容師のランクアップの流れは基本的に以下のようになります。
アシスタント
↓
スタイリスト
↓
トップスタイリスト
↓
副店長
↓
店長
↓
代表
何を満たせば昇格できるかというとサロンによって差がありますが、基本的には指名売り上げの金額を基準に査定されます。
あと役職が上がると後輩の育成にも力を入れる必要があります。サロンによっては店長や代表は指名売り上げの金額に関係なく固定給になるところも少なくありません。
指名売り上げの金額に関係なく給料が固定されると歩合給が発生しないので刺激が足りなくなると思いますが、それよりも安定性がありがたいです。というのもスタイリストは年齢と指名売り上げが比例するものではないからです。
30代くらいをピークに段々と指名売り上げが下がっていくスタイリストも多いのです。ピークの間に頑張って役職に付いていないと一生普通のスタイリストで終わってしまう人もいます。
40代にもなって給料が20万だと辛いですよ。
美容師の将来性はあるの?
全員が満足する給料を貰えるかというとそれはあり得ません。なぜならスタイリスト全員が順調に売り上げを伸ばせるわけではないからです。会社員と違って勤続年数によって給料が上がる仕組みはありません。
あくまで自分の売り上げを伸ばして、役職を上げた人が高い給料を貰えるようになります。逆に考えると実力さえあれば20代や30代前半で月の給料が100万を超えるような場合もあります。
30代を超えた美容師はどのような状態なの?
30代にもなると結婚して子供がいることも考えられます。一人暮らしの給料よりも、生活費がかなりかかってくるようになります。ですのでしっかりと稼ぐために様々な道を進む美容師がいます。
独立して自分のお店を持つ
一番多いのが独立して自分のお店を持つ人です。ある程度の売り上げを上げれるようになれば、自分でお店を持った方が稼げる場合があります。働いているサロンの歩合給が低い場合などは特にそうですね。
独立すると家賃、光熱費、広告費、人件費、材料費などの費用さえクリアすれば残りの売り上げは全て自分のものになります。150万程度の売り上げがあれば、大体ですが50万くらいは給料として得ることができるでしょう。
「じゃあ独立した方が簡単に稼げるじゃないか!」
と思うかもしれませんね。しかし独立には当然大きなリスクもあります。常にお店が順調に経営できるわけではありません。もしも売り上げが上がらない時期があっても払うべきお金は払う必要があります。
保証が全くないので、リスクとプレッシャーは常に付きまとう事になるでしょう。更に近年は美容室の数は増え続けており、簡単に独立できる時代ではなくなってきました。
幹部になってお店を支える
自分が育ったサロンで順調に役職を上げて幹部になる人もいます。オーナーとの信頼関係があれば働きやすい環境でしょうし、自分で経営するリスクはなくなります。
条件がいいサロンですと独立するよりも給料が良い場合もあります。大型サロンならではの仕事などもありますので、一概に独立が正解とはいえないのです。
フリーランスになる
ここ数年の間にフリーランスの美容師が増えています。フリーランスというのは個人事業主となって美容師をすることです。フリーランスの美容師が働くために面貸しサロンというものがあります。
サロンの中の1席を借りて自分の力だけでサロンワークをします。材料費や光熱費はお店が持ってくれるけど、基本給の保証はありませんし、アシスタントなどは使えません。
その代わりに歩合給は売り上げの60%~70%を得ることができます。一般的な歩合給は25%前後ですので、破格の歩合と言えるでしょう。例えば一人で売り上げが70万上げることができれば、給料は約45万くらいは期待できます。
まだまだ売り上げが少なくて100万に届かないスタイリストはフリーランスになればおそらく給料を上げることができます。しかし、フリーランスの美容師には限界があります。一人で売り上げられる金額には上限があるからです。
そして独立と同様に保証は全くありません。病気や怪我でお客様を担当できない場合は給料なゼロになってしまいます。
まとめ:美容師スタイリストの給料の話【歩合制がほとんど】
では簡単にまとめましょう。
美容師スタイリストの給料は個々でかなりの差が生じます。
- 指名売り上げが少ないスタイリスト…一生20万程度の給料
- 店長、副店長などの幹部…月に約50万~100万
- フリーランスの美容師…月に約40万
- 独立…平均すると約50万くらい。経営が上手くいくと年収1000万も夢ではありません。
美容師として生活するならまずは指名売り上げを伸ばすことです。それが不可能ならば1年でも早く他業種に転職するべきでしょう。美容師から他業種に転職する際におすすめの転職サイトと転職エージェントは下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
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また他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
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