コロナに負けずに美容室が売り上げを伸ばす方法

【2022.03.23更新】

新型コロナの大流行から早2年が経過しましたね。

美容室に限らず、経営者は頭を抱えている人も多いかと思います。早くコロナウイルス騒動が収束して欲しいものですね。

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この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を2店舗経営しています。

我が社では昨年の売り上げは前年比の115%を記録しています。

この記事では

「美容室の売り上げが上がらない。」

と悩んでいる美容室経営者、役員の方に向けて【コロナに負けずに売り上げを伸ばす方法】を解説していきたいと思います。

是非最後までご覧ください。

今の状況で新規客を呼ぶことは難しい

国を挙げてコロナ対策が叫ばれている昨今。

「不要不急の外出は控えて下さい。」

テレビをつけるたびに耳にする言葉ですよね?このような状況ですと、なかなか客足は進みません。髪が伸びてきたら美容室には行くと思いますが、この状況でわざわざ新規のお店を開拓しようと思いますか?

おそらく通い慣れている安心感のあるお店に行くことが多いでしょう。よっぽどコロナ対策を売りにしているサロンは逆に新規客を獲得できるチャンスではありますが。

  • マンツーマンサロン
  • 完全個室のサロン

のような営業形態ならば、それを前面に押し出して新規のお客様の獲得に走ってもいいかもしれませんね。しかし大半のサロンは複数人で経営しており、席数もたくさんあるでしょう。

ですので今は無理に新規客を獲得しようとしなくても良いのです。

既存客に来てもらおう

新規客が呼べない状況ならば必然的に既存客に頼ることになります。既存客に足を運んでもらえるように働きかけましょう。何もしなくても通ってくれるお客様もいますが、それは常連客といいます。

既存客というのは1回はサロンに来店したことがある人の事を指します。

「1回しか来ていないという事は、サロンの事が気に入ってないんじゃないの?」

と思うかもしれませんね。

しかし美容室のリピートできない理由は他にもたくさんあります。単純に担当者が気に入らなかった場合はもちろんリピートは望めません。しかし、お客様にアンケートをとるとリピートしない理由は他にもあるのです。

「スタイルは気に入ったけど、なんとなく他のサロンにも行ってみたい。」

「次回行こうと思ったら予約が取れなかったから別のサロンに行った。」

というようにサロン自体は気に入っているけど、リピートしなかったという事も多くあります。そういうお客様に対して来店を促進できれば経営の数字も上がりますよ。

  • DMを送る
  • 電話をかける

何もアクションをおこさなければ、100%来てくれませんが、こちらからアプローチをすることで可能性はあります。

DMを送る

1回は来店したことがあるお客様はカルテが存在しますよね?メールアドレスは分かりますか?まず1番簡単な方法としてはメールによる来店促進です。

〇〇様

ご無沙汰しております。
美容室〇〇の担当〇〇と申します。

最近ヘアスタイルの調子はいかがでしょうか?
我がサロンでは更なる技術向上、接客向上のために日々レッスンに励んでおります。

また髪のダメージを最小限に抑えるためにカラー剤、パーマ剤ともにリニューアルしております。

もう一度、是非〇〇様の髪型を担当させて下さい。
前回よりも必ず素敵なヘアスタイルを提供させていただきます。
サロン帰りの髪型が自宅でも再現できるようにスタイリングのアドバイスもさせていただきます。

昨今のコロナウイルスの流行に対して衛生管理も徹底しておりますので、ご来店の際はご安心くださいね。

こんなご時世ですが、お体にはお気を付けて下さい。

〇〇様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
担当:〇〇

例えばサロンのパソコンでこのようなメールを一斉送信するだけで来店促進が期待できます。来店の可能性を更に高めたい場合はこれを手紙で送りましょう。
手紙は手書きが重要です。
字が綺麗じゃなくてもいいんです。心を込めて自分の字で書くことで相手にも気持ちが伝わります。手紙を送るのは多少のコストはかかりますが、それ以上に収益の期待値は大きくなります。
バックルームで暇してるスタイリストがいるのならば、手紙を書かせてみてはいかがでしょうか?何もやることがないとモチベーションも下がってしまうので、やるべき事を提示してあげるのも経営者の仕事ですよ。

電話をかける

これはDMに比べてかなりの力技です。お客様の携帯に直接連絡するのです。

〇〇様の携帯電話でよろしいでしょうか?

突然のご連絡すみません。

〇〇美容室の担当〇〇と申します。

最近は髪の調子はいかがでしょうか?

実はこの度、我がサロンでもコロナウイルスの流行により少し暇な時間が増えておりまして。

大変お得なキャンペーンを始めることになりました。

通常のカットの料金で4.000相当のトリートメントをサービスさせていただいております。

コロナウイルス対策として衛生管理も徹底しておりますので、是非ご来店下さい。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

突然のお電話ですみません。

それでは失礼いたします。

電話は確実に相手の耳に伝わります。また直接話をすることができるので、相手との距離をぐっと縮めることも可能です。しかし、リスクとして直接の電話を迷惑だと感じる人もいるので要注意です。
「メールアドレスは分からないけど、電話番号はわかる。」
というカルテのお客様にはトライしてみてもいいでしょう。可能性は少なくともゼロではありません。
電話を掛ける際にはいきなり
「来てください!!」
とは言いづらいですよね?
ですので
「かなりお得なキャンペーン中のお知らせです!!」
と言った感じでアプローチしましょう。
ポイントはメニューを無料化する事です。例えば例文にあるようなトリートメント無料キャンペーンです。お客様からすると4.000円分のお得になりますが、お店の負担はそんなにありません。
単純に料金を値引きしてしまうとお店も4.000円の損になってしまいますが、トリートメントメニューの原価は数百円でしょ?ですのでお互いにwinwinの関係性になることができるのです。

年間の来店回数を意識しよう

持ち客が同じサロンでも年間売り上げに大きな差がでることがあります。それは年間の来店回数の差があるからです。

仮に客単価8.000円として計算してみましょう。

1.000人のお客様が年間に4回来店するサロンと5回来店するサロンがあったと仮定します。

来店回数が4回のサロンは

【8.000】×【1.000】×【4】=32.000.000円の年間売り上げになりますね。

それに対して来店回数が5回のサロンは

【8.000】×【1.000】×【5】=40.000.000円の年間売り上げになります。

1人のお客様が年間に1回だけ多く来店してくれるだけで年間売り上げの差はなんと800万円も差がつくのです。コロナ過で売り上げが減少しているサロンはまさにこの現象が大きいでしょう。

「緊急事態宣言が出てるから今月は美容室行くの我慢しようかな。」

「2か月に1回はカラーしてたけど、3か月くらい我慢してみようかな。」

このような意識でお客様1人1人の来店回数が減ってしまっているのです。

では来店回数を増やすためには何が必要なのか?

次回提案の徹底

サロンワークの際に必ず次回提案をしましょう。

「今回のカラーは少し明るめなので2カ月以上間隔が空いてしまうと、退色が目立って下品に見えてしまいます。ですので次回のカラーは〇月頃がおすすめですよ。」

「ショートヘアは少し伸びただけでシルエットが変わるのでこまめにカットするのがオススメです。次回のカットは〇月頃くらいですね。」

「パーマは季節に1回くらいのペースでかけましょう。次回のパーマは今よりも優しい薬を使う事ができるのでダメージも心配ありません。次のパーマは〇月頃がおすすめです。」

例を挙げればこのような会話になります。ポイントは次に来店するべき月日を具体的に提案することです。お客様によってはその流れで次回予約をしてくれる方もいます。
些細な会話ですが、次回提案をする人としない人では指名売り上げにも差がでてきます。

来店促進のDMを送る

来店してほしいタイミングの少し前にはDMを送るようにしましょう。最近のサロンはPOSシステムを導入しているサロンが多いので、自動で送信する設定も可能かと思います。

しかし、できれば1人1人に合わせた文章で送ることが好ましいです。

〇〇様

こんにちは。
美容室〇〇の担当〇〇です。

最近髪の調子はいかがでしょうか?

前回のご来店からもうすぐ2カ月になりますね。

根元のカラーも気になった頃かと思いご連絡させていただきました。

また毛先もメンテナンスカットすることでまとまりが更に良くなりますよ。

〇月は乾燥する季節ですのでトリートメントもおすすめです。

〇〇様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

担当:〇〇

このようなメールが届いたら、常連様なら迷惑な気持ちにはならないでしょう。
「そろそろ美容室行かなくちゃ。」
と思って自分のタイミングよりも1週間くらい早めに予約を取ってくれるかもしれません。たかが1週間ですが、少しでも早い周期できてもらう事が大切なのです。

回数券を作るのも1つの方法

土日は結構予約が埋まっているけど、平日はガラガラの美容室も多いでしょう。スタッフが暇を持て余しているのであれば、平日限定のお得な回数券を作ってみてはいかがでしょうか?

【平日限定カラーチケット】

15.000円でなんと30.000円分の施術が可能です。
平日限定ですがカラーリングをする際に毎回5.000円引きで施術させていただきます。

※土日は使用不可です
※有効期限は購入から1年間になります。

例えばですが、このようなカラー回数券。
土日の忙しい時間は客単価を下げることは好ましくないですが、もともと予約が入っていない部分だったら少し値引きしてもお客様を呼んだ方がいいと思います。もともと平日に来店されるお客様からしたら嬉しいサービスですよね?
あと使用期限を設けることもポイントです。1年間の有効期限を設けておけば、チケットを購入した時点で年間の来店回数6回が保証されるわけです。
カラーが目的でご来店された方もカットはしますよね?そうなると来店回数が多くなる分、カット料金で収益が発生します。スタッフのモチベーションも維持でき、暇疲れしないようになります。
とにかくセット面が空いている時間帯を減らす工夫が大切です。

まとめ:コロナに負けずに美容室が売り上げを伸ばす方法

「美容室の売り上げが伸びないんだよ。」
と悩んでいるあなた。具体的に何か対策を取っていますか?それは他のサロンでもやっているような簡単なことだけではないでしょうか?
売り上げを伸ばすにはしっかりとした目的と手段を選ぶ必要があります。今回紹介した方法はやろうと思えばどのサロンでもできる方法です。しかし、徹底して実行しているサロンが少ないのです。
まずは経営者がしっかりとビジョンを持って行動することが大切です。少しでも参考になれば嬉しいです。
他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
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