「美容師が転職する理由って何だろう?」
「何が不満で辞めちゃうんだろう?」
このような疑問に答えます。
・他店舗への転職方法
・他業種への転職方法
美容師が転職する理由は何?
・労働時間が長い
・休日が少ない
・体力的に限界
・人間関係
給料が低い
美容師の給料が低いというのは美容師でない人も知っていると思います。国家資格の必要な仕事の中ではなんと最下位なんですよね。平均年収は約316万円。日本の平均年収に比べても低い傾向にあります。
詳しくは求人ボックスを見ると分かりやすくまとめられています。アシスタントとして入社したときの初任給は約17万前後でスタイリストになると約20万前後です。人気スタイリストになったり、自分で独立開業したりすると年収UPは見込めますが、そこまでには長い下積み時代が必要であり、到達できる人はほんの一握りです。
労働時間が長い
美容師は労働時間が本当に長いです。
サロンの営業時間だけで見れば10:00~20:00などと一般的ですが、美容師は他にも拘束時間があります。アシスタントはカリキュラムの練習のために営業前や営業後に練習する必要がありますし、スタイリストになったら逆にアシスタントの指導があります。
給料も低いので、時給換算すると恐ろしい数字になってしまいますよ。
休日が少ない
美容師の休日は毎週月曜日、もしくは毎週火曜日が一般的です。それにプラスして、公休が2~4日割り当てられるようになります。
最近では労働環境の見直しで週休2日のサロンも増えてきていますが、まだまだ隔週休みの月に6日というサロンも多いです。一般的な土日祝日休みの仕事と比べるとどうでしょう?
年間で考えると約30日は休日が少なくなるのです。更に休日を使ってのモデルハントやセミナーなど、休日なのに仕事になることも珍しくはありません。
体力的に限界
労働時間が長いので、どうしても睡眠時間の確保が難しくなります。
「朝早く出かけて帰りは深夜。帰ったら寝るだけ。」という生活が続くと体力的には負担が大きいです。
シャンプーやカットの姿勢は前かがみになったり、中腰になることが多いので腰痛に悩む人も多いです。休日にはマッサージや整体に通っている美容師さんも多いです。
肌が弱い人は手荒れにも悩まされます。ハンドクリームでケアしても、皮膚科に通っても毎日の水仕事が原因で全く改善しない人も多いです。
人間関係
美容師は技術職なので、会社の上下関係が激しいです。体育会系の職場も珍しくはなく、アシスタント時代は特に周りに気を使う必要があります。女性も多い職場なので、女性特有のトラブルに巻き込まれることもあります。
他店舗へ転職する場合
「美容師は続けたいけど、今の職場は嫌だ。」
という人は他店舗への転職を考えましょう。
他店舗への転職で気を付けるべき事は下記の通りです。
・なるべくスタイリストになってから辞める
・円満退社する
辞めたい理由を解決できる美容室を探す
美容室はどこのサロンも人材不足で悩んでいますから、転職するのは余裕でしょう。しかし、安易に転職してはいけません。まず「なぜ自分が今の美容室を辞めたいのか?」をはっきりとさせましょう。
理由によっては他の業種に転職した方が良い場合もありますから、しっかりと考えましょう。安易な転職は不満が繰り返されるだけですよ。
なるべくスタイリストになってから辞める
正直な話、アシスタントの扱いはどこのサロンも同じです。安い給料で長時間労働。下積み時代なのでなるべく最速でスタイリストになりましょう。
最速でスタイリストになる方法は美容師アシスタントがカリキュラムを進める秘訣で詳しく解説しています。
スタイリストになると色々な働き方を選択できるようになります。
例えば、
・業務委託サロン
・面貸しサロン
・独立経営
1.000円カット専門店
美容師からすると1.000円カットのお店で働くのは抵抗があるかもしれませんが、メリットもあります。
1.000円カット専門店を経営している会社は資金力のある大きな会社が多く、福利厚生が充実していたり、給料が高い傾向にあります。
また自分で集客する必要がなく、毎日沢山のお客様をスピーディーに担当することで技術力の向上にも繋がります。
業務委託サロン
業務委託サロンというのは、個人事業主としてサロンで働く方法です。近年増えてきているスタイルですね。普通のサロンで働くよりも歩合給が高いのが特徴で約50%程の取り分となります。
集客もする会社がしてくれますし、材料費もかかりません。自分次第で稼ぐことができるのが良い反面、保険や確定申告などこれまで会社に任せていたサロンワーク以外の仕事も必要です。
面貸しサロン
業務委託サロンと似ていますが、サロンの1面を借りて仕事をする方法です。時間で借りたり、1日単位で借りたり方法は様々です。売り上げは全て自分のものになりますが、材料費も自腹ですし、集客も自分で行う必要があります。
ある程度自分の指名売り上げがあるなら稼ぐことができますよ。独立するよりはリスクも少なく、腕試しにチャレンジする人も増えています。
独立経営
自分でテナントを借りてサロンを経営する方法です。初期費用は約1.000~2000万程かかるので、借金をする必要があります。
アシスタントを雇ったり、スタイリストを雇ったり。集客や材料費、光熱費や家賃、ローンなど様々な経営が必要になります。
成功している人は年収1.000万を超えているけど、リスクも大きい手段です。今は美容室が所狭しと乱立している時代ですので、実力がなければ淘汰されてしまいます。
円満退社する
美容業界って狭いんですよ。
今のサロンを辞めるなら、なるべく円満退社することを心がけましょう。同じ地域で仕事をしているとセミナーなどで顔を合わせることもあるかもしれませんし、休日にどこかでばったり出会うかもしれません。
なるべく人間関係はクリアにしてから辞めましょう。
他業種に転職する場合
他業種に転職することで今の労働環境の不満から解放される可能性はあります。他業種に転職するにあたって気をつける事は下記の通りです。
・働きたい業種についてしっかり調べる
・生まれ変わったつもりで一から頑張る
・自分の強みを生かせる仕事を探す
1日でも早く転職する(年齢は若い方がいい)
20代もしくは30代前半なら転職は十分可能だと思います。しかし30代後半以降になると転職活動の難易度はかなり上がります。
企業側からすると未来のある若者を採用したいのです。他業種に転職するのなら美容師としてのキャリアは何も役に立たないので1日でも早く転職活動を始ましょう。
働きたい業種についてしっかり調べる
もし自分が興味のある業種があるならば、しっかり調べましょう。
そもそも美容師も興味があって自分が選んだ職業のはずです。しかし給料体制や福利厚生など将来的なことまで考えてから美容師を選びましたか?
そのあたりのリサーチが不十分だったので、転職を考えているのです。
もう仕事を辞めたくならないように「仕事内容」「給料」「福利厚生」「将来性」「やりがい」「仕事仲間はどんな人?」など徹底的に調べましょう。
生まれ変わったつもりで一から頑張る
他業種に転職するなら他の人よりも遅れを取っている地点からのスタートになります。
普通に仕事をするだけでは転職先での出世は難しいでしょう。
特に最初は他の人よりも努力が必要になってきます。美容師になりたての頃を思い出してがむしゃらに頑張りましょう。
それでも美容師アシスタントとしての生活よりは楽だと思いますよ(笑)
自分の強みを生かせる仕事を探す
転職の面接で自分の強みをアピールできるようにしましょう。
美容師としての経験からアピールできるポイントは二つ。
・忍耐力
接客力
美容師として数多くのお客様と会話をする機会があったと思いますが、最初は会話に困りませんでしたか?コミュニケーション能力が必要なのは美容師だけではなく、他業種でも同じです。
美容師を経験して見に付けたコミュニケーション能力は立派なアピールポイントです。
忍耐力
美容師アシスタントとしての仕事は様々な仕事の中でも過酷です。その仕事を経験しているあなたは普通の人が辛い仕事も耐える事でできるのです。営業職などタフネスさが求められる仕事では忍耐力が最も必要とされているくらいです。
美容師から他業種に転職する際におすすめの転職サイトと転職エージェントは下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
「美容師から他業種に転職したい。」憧れの美容師になってみたものの厳しい仕事と美容師の実態を経験して「自分は美容師に向いていないんだ。」と新しい道を探す若者も多いです。その判断は正解です。美容という仕事が本当に[…]
まとめ:【トップ5を紹介】美容師が転職する理由は何?
・労働時間が長い
・休日が少ない
・体力的に限界
・人間関係
転職することは決して悪いことではありません。転職を繰り返しステップアップして年収が上がった人も多く存在します。
しかし、闇雲に転職を繰り返すのは無意味です。もし転職を考えたならしっかりと足を止めて将来について深く考えましょう。自分の想像する未来を作ることができるのは自分自身の行動からです。少しでも参考になれば嬉しいです。
他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
「毎日のサロンワークが本当につらい。」「売り上げが全然上がらなくて、美容師向いてないかもしれない。」「一生美容師として生活できるのか?将来が不安だ。」このような悩みを抱えていませんか?まず始めに不安や不満を感[…]