【美容師の聖地】表参道の美容師の年収は高い?

美容師の年収って働くエリアで全然違うの?
稼ぎたいなら、都内の方がおすすめ?
もうはるか昔の話になりますが、俳優の木村拓哉さんが主演の「ビューティフルライフ」という美容師ドラマが流行りました。視聴率も毎回30%越えの爆発的ヒットドラマです。そのドラマの舞台になったのが東京、表参道です。「カリスマ美容師」という言葉が生まれ、若者のなりたい職業ランキングでは堂々の1位にもなりました。もともと美容室が多かったエリアですが、美容師人口が増え更に美容室は乱立していくことになります。
そんな時代からはや20年。今でも美容師の聖地といえば「表参道」といっていいでしょう。芸能人やモデルさんを筆頭にお洒落に敏感な若者がこぞって通う美容室が数多く存在しています。そんな美容室で働いている美容師さんって当然年収も高いんでしょ?という疑問について詳しく解説したいと思います。是非最後までご覧ください。

【美容師の聖地】表参道の美容師の年収は高い?

では実際に表参道で6年間、美容師として仕事をしていた自分が解説していきたいと思います。先に結論から申し上げますと年収は美容師によってピンキリだということです。売り上げが高いスタイリストは一般的なサラリーマンよりも稼いでいますが、生活に苦しんでいるスタイリストも存在します。アシスタントは言うまでもなく、生活に苦しむレベルです。

・稼いでいるスタイリスト
・稼げないスタイリスト
・生活に苦しむアシスタント

稼いでいるスタイリスト

自身の指名売り上げが100万以上あること。これが年収を一般的サラリーマンよりも高くする最低条件になります。なぜなら100~150万くらいの売り上げをあげるようになると歩合給が急に上がるからです。100万で貰える給料が約30万、150万売り上げると約45万の給料が発生します。これは働く美容室によっても数字は前後しますが、歩合は約30%と考えます。

年収にすると360~540万ほどになりますね。一般的な年収と比べても恥ずかしくない数字ですが、更に美容師には夢があります。表参道で「カリスマ美容師」と呼ばれる美容師は毎月の売り上げが300~500万クラスの人もいます。そこまでのレベルになると毎月の給料が100万を超えてくるので、年収は軽く1.000万を超えてきます。

300~500万というと、田舎ではなかなか難しい売り上げですが、表参道なら可能性もあります。なぜなら表参道の美容室は客単価が非常に高く、アシスタントも沢山雇っているので1日に売り上げることのできる金額が高いからです。お客様を呼ぶことができればの話ですが。

このように田舎の美容師オーナーよりも稼いでいるプレイヤーが表参道には沢山します。

稼げないスタイリスト

逆に稼げないスタイリストも表参道には多いです。100万以下の売り上げしかないスタイリストの給料はアシスタントに毛が生えた程度のものです。下手すれば田舎の美容師スタイリストの方が給料が高いケースもあります。田舎の美容室はスタイリストの求人を給料で釣るために若干高めに設定している美容室が多いですが、表参道は人気のエリアですので、スタイリストの初任給は低い傾向にあります。

有名美容室に勤めているから傍からみればカッコよく見えるかもしれませんが、だらだらと仕事を続けて稼げない30代になってしまっている美容師ということです。生半可な気持ちで美容師を続けるならば年収のUPは見込めませんので、本気で売り上げを上げる努力をするか、心機一転全く違う業種に転職するか、どちらにしても今の自分の行動を変えなければ未来は明るくないでしょう。

生活に苦しむアシスタント

美容師アシスタントは色々な仕事の中でもかなりキツイ仕事です。現代の3Kと言われる「きつい」「帰れない」「給料が安い」を全て網羅している職種ですから(笑)美容師アシスタントの中でも特に「表参道の美容師アシスタント」は金銭面で苦労します。その理由は田舎の美容師アシスタントとほぼ変わらない給料なのに生活費が多くかかるからです。

表参道で美容師をするなら比較的近郊に住む必要がありますが、家賃がとにかく高いです。食費も東京は多くかかります。田舎の実家暮らしと比べると10万円は余分にかかると思います。洋服も流行りのお洒落なものが必要ですので、遊びに使うお金はほとんど残らないでしょう。むしろ毎月赤字になっている人も多いくらいです。

いつの日か自分も売れっ子の先輩のような美容師になりたいと将来を夢見て辛い期間を過ごさなければいけません。

年収を上げる5つの方法

それでは、具体的に年収を上げるための行動を5つ紹介します。

・売り上げを上げる
・働く美容室を変える
・独立する
・フリーランスになる
・転職する

売り上げを上げる

美容師として稼ぎたいなら必須条件となるのが、自身の売り上げを上げることです。売り上げが高くなれば、

・給料が上がる
・多店舗へ好条件で移動できる
・開業することができる
・フリーランスになってもリスクが少ない

など将来的に様々な可能性が生まれます。

まずは必至で売り上げ100万を突破できるように頑張りましょう。

働く美容室を変える

同じ100万を売り上げたとしても美容室によって歩合給は変わります。平均すると約30万の給料ですが、25万のお店もあれば35万のお店もあります。アシスタントの人数によってもサロンの固定費は変わるので、アシスタントが少ないサロンだと給料も高くなる傾向にあります。

あとは今の美容室では新規客に入る機会が少ないと感じるならば、100万の売り上げがない状態でも移動した方がいいかもしれません、環境が変われば自然と自身の売り上げも変わります。チャンスの多い職場で働く方が自分にとってメリットが多いですよ。

独立する

美容師としての最終目標が自分のサロンを持つことだという人は多いと思います。独立開業して経営が軌道に乗れば雇われ時代の給料よりははるかに稼ぐことができます。人材育成に力をいれて自分はプレイヤーを卒業するという選択肢もあります。60歳でも現役で働く必要がなくなるかもしれません。

もちろん何の保証もないのでそれなりにリスクはありますが、1店舗の経営で自分の売り上げが100万以上あればそこまでリスクは高くありませんよ。

美容室の独立に関しては下記の記事も参考にして下さい。

美容師が独立するまでの手順を解説します。【不安ならフリーランスから始めよう】

フリーランスになる

フリーランスの美容師とはお金をかけずに「個人事業主」として仕事をすることです。独立程のリスクを背負わずに年収を上げることができます。というのもフリーランスの美容師の歩合給は60~70%なので、100万売り上げることができれば給料は60~70万の計算になります。

アシスタントを使わずに100万を売り上げることは難しいですが、単価が高ければ決して不可能な数字ではありませんよ。仮に70万程度の売り上げだったとしても40~50万の給料は得る事ができますね。

もちろんフリーランスもリスクがないわけではないですが、独立開業に比べて借金を背負うわけでもないですし、もしダメなら働く美容室は沢山ありますよ。

転職する

美容師として成功したいのなら、どの方法を選んでも自身の売り上げを上げることが必須問題になります。「どれだけ頑張っても売り上げが伸びない。」と長年悩んでいるなら、思い切って他業種に転職する方法もあります。

世の中には自分に向いている仕事とそうでない仕事は存在します。たまたま美容師として接客業や技術職が向いていないだけで、他の分野で伸びる可能性を持った人は多いのです。

「石の上にも三年」ということわざがありますが、一生懸命頑張って3年経っても結果が出なければ、頑張る環境が間違っているのかもしれません。日本では昔からコロコロと転職することが悪いことだという風習がありましたが、近年ではステップアップのための転職は珍しいことではありません。

転職で成功したいなら「転職エージェント」に無料登録をしてホワイトでやりがいのある職場を探すべきです。美容師から他業種への転職に関しては下記の記事も参考にして下さい。

【おすすめ】美容師からの転職におすすめの転職サイトと転職エージェント

まとめ:【美容師の聖地】表参道の美容師の年収は高い?

表参道の美容師の年収はピンキリです。年収が1.000万を超えるような美容師もいれば、毎月の生活に苦しんでいる美容師もいます。年収を上げるならまずは自分の売り上げを伸ばすことを頑張りましょう。

そこからは移転や独立、フリーランスといった選択肢があります。まずは何より自身の売り上げが大切です。表参道」は客単価が高く、土地としてのブランド効果もあるので自分次第で年収を一気に上げる事も可能です。

美容師は自分に向いていないと悟ったならば、早めの転職活動が将来の幸福度を高めるポイントです。皆さんの未来が明るくなることを願っています。

少しでも参考になれば嬉しいです。

他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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