【美容師向け】カットが最速で上手くなる方法を考えてみた。

「スタイリストだけどカットに自信がない。」

「なかなかお客様のリピート率が上がらない。」

「カットが上手くなりたい。」

このような悩みに答えます。

この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を2店舗経営しています。
カットには自信がありますのでカットのコツをお伝えします。
この記事を読めば、カットの大切な部分とお客様をリピートさせるためのポイントが分かります。
是非最後までご覧ください。

カットには大切なポイントがある

まずは基本的なカット技術があることを前提にお話しします。カリキュラムのカットを全てクリアした状態がスタート地点です。そこから指名売り上げが上がる人と伸び悩む人に分かれるのですが、そこにはカットの技術が深く関係してきます。

そもそもカットが上手い下手を判断するのは誰だと思いますか?

先輩スタイリスト?店長?オーナー?

それは違いますよ。カットが上手い下手を判断するのは担当させていただくお客様です。

お客様の目線で考える事がまず大切なポイントのひとつです。そしてお客様目線で考えたときに大切にするカットが下記のポイントになります。

・顔周り(前髪)
・アウトライン
・量感
・長さ

顔周り(前髪)

最も大切なポイントと言っても過言ではないでしょう。前髪のカットを意識するだけでお客様の満足度はかなり変わってきます。なぜならカットの最中に最も見えている部分は鏡に写っている自分の前髪なのですから。

この前髪をお客様の好みに合わせてカットできるかが大切です。カットの下手なスタイリストほどお客様の背中部分のカットに時間をかけています。前髪やサイドの方が圧倒的に重要度は高いのに、そこに時間をかけて集中すべきですよ。

では具体的にどうするのか?

・前髪のカウンセリングをしっかりする
・乾いた状態でカットする
・無理にブローで作らない
・最初は少し長めにカットする
カウンセリングの際に前髪の好みをしっかりと聞き出しましょう。最近だとスマホの画像を見ながら話す機会が多いと思いますが、前髪を下すのか?流すのか?重めが良いのか?透け感があった方が好みなのか?しっかりと相手の希望を聞きましょう。
「前髪はその人の印象を左右するので最も大切にしているポイントです。」
と言葉にして伝えることもオススメです。
そして濡れている状態では切らないこと。乾いたら前髪は自然に少し持ち上がることが多いので思っているよりも切りすぎてしまう恐れがあります。
乾かすときもブローで無理に形を作らずに家で乾かしている方法で乾かしましょう。大半の人がブラシを使わずにハンドブローだと思います。その人に実際に乾かしてもらってもいいくらいです。
いつもの状態でカットすることで自宅での再現性が高まります。前髪は慎重にカットするべきなので最初は想定よりも少し長めにカットしてみて様子を見ましょう。

アウトライン

カットにおいてアウトラインの設定はとても大切です。特にボブは前上がり、平行、前下がりとアウトラインが変わるだけで印象がガラっと変わります。カットは塗り絵に似ている部分があります。塗り絵が上手い人はまず枠のギリギリを丁寧に縁取るように塗ります。

カットも同じでアウトラインを丁寧にカットしましょう。アウトラインを切るときに気を付けるべきポイントは一つだけ。

・とにかくノーテンションでカットすること
カットの際に左手で髪をはさむと思いますが、そのときにテンションが少しでもかかっていると乾かしたときにラインは上がってしまいます。ですのでアウトラインと切るときはコーミングを真下にして左手ではさまずにカットすることをおすすめします。
コームで梳かした状態でカットするのでスライスはできるだけ薄くとるのが綺麗にカットするコツですよ。

量感

カットの形が希望通りでも量感の調節ができていないとお客様の満足度はあがりません。

そして量感の調節に正解はありません。

美容師サイドから見れば適切な量感があると思いますが、必ずしもお客様がその量感を望んでいるとは限らないです。

僕のお客様でも「セニングは一切いらない。」という人もいます。
量感を整えるときは必ず乾いた状態で行いましょう。濡れていると乾かした状態でイメージとずれることが多いので結局二度手間になってしまいます。
そして少し減らしたら本人に実際に触ってもらいましょう。
「少し減らしましたが、もっと減らしますか?」
「個人的にはもう少し減らした方がいいと思います。」
などと途中で答え合わせをすることでお互いのイメージが近づきます。決していきなり最後まで量感調節を進めないようにしましょう。

長さ

美容室で一番嫌だった失敗に「思っているより短く切られてしまった。」という失敗があります。長さのイメージが少しずれていると失敗しやすいポイントです。

気を付けるべきポイントは一つだけ。

・とにかく切りすぎない事
これだけです。
長い分には「もう少し切って下さい。」と調節ができますが、短い分にはどうしようもありません。特に濡れている髪を乾かすと少し持ち上がるということを意識することが大切です。
ボブなんかの髪型は1センチ長さが変わるだけでも印象がガラっと変わるので本当にしっかりカウンセリングするようにしましょう。

流行に敏感になろう

カットの正解というのは常に変わっていきます。

今日のカットが満点だったとしても1年後に全く同じカットをしてしまうとお客様は満足しません。なぜなら1年間の間に流行は変わっていくものだから。

常に今の流行に敏感に反応して、最先端のヘアスタイルを提案できるように努力しましょう。

具体的に推奨する行動は下記の通りです。

・ドラマは全て録画する
・お洒落な人が集まる場所に出かける
・業界紙は特に読まなくてもよい

ドラマは全て録画する

ドラマの新クールが始まったらとりあえず全てのドラマを録画しましょう。別に詳しく見る必要はありません。自分が面白そうなドラマだけ見ましょう。ドラマが好きじゃない人は見なくてもよいです。

大切なのは出演者の名前と髪型です。

美容室のオーダーで最も多いのが旬の女優さんや俳優さんの髪型です。

「今やってるドラマの〇〇さんみたいな髪型がいい。」

とオーダーされたことがある美容師さんも多いと思いますが、そのときにすぐに髪型が思い浮かびましたか?

オーダーされてからスマホで調べてもいいですが、即座に

「あの髪型は可愛いですよね?」

と共感してあげるとお客様は安心してヘアスタイルを任せることができます。

お洒落な人が集まる場所に出かける

都内で仕事をしている人は休日に若者が集まる場所へ出かけましょう。原宿、渋谷など若者が集まる場所に座っているだけでも勉強になるんですよ。ヘアスタイルだけではなくて服装とのバランスや帽子、ヘアアクセのアレンジなど勉強になることが本当にたくさんあります。

「田舎に住んでるから難しいよ。」という人でも雑誌などで研究することは可能です。

しかし、できれば実際に動いている人を観察するのがおすすめです。美容師なら休日はなるべく出かけるようにして感性を磨きましょう。センスというのは持って生まれたものではなくて、常に磨いていくものだからです。

業界紙は特に読まなくてもよい

お客様からの指名を増やしたい場合は業界紙を読む必要はありませんよ。

業界紙は確かにお洒落で最先端の髪型を常に研究している雑誌ですが、一般人がやってみたい髪はほとんど載っていませんよね?

コンテストに出たり、美容師としての作品に興味がある人は勉強になると思いますが、そんなに実践向きのスタイルは身に付きません。

スタイリングが全てを決める

最後に大切なことがスタイリングです。

どんなにカットが上手くできても仕上げのスタイリングがお客様の好みに合わなかったらリピートすることは難しいでしょう。スタイリングが上手くなるにはコピートレーニングがおすすめです。

雑誌やWEB上に載っているヘアスタイルと全く同じスタイリングをする練習をしましょう。巻き髪をするのならカールの方向も全て同じ仕上がりを目指して作ります。最初は全然似ていなくて落ち込むかもしれませんが、何回も回数をこなしていると似せるためのポイントが分かってきます。

カットと同じくらい、いやそれ以上に大切なのがスタイリングの技術です。なるべく簡単に短時間でスタイリングするようにしましょう。

お客様に「これなら自分でもできるかもしれない。」と思ってもらうために素早く簡単にスタイリングを終わらせましょう。

まとめ:【美容師向け】カットが最速で上手くなる方法を考えてみた。

カットには大切なポイントがあります。

・顔周り(前髪)
・アウトライン
・量感
・長さ
これらを意識してカットできるようになりましょう。
そして流行はどんどん変化していきます。
・ドラマは全て録画する
・お洒落な人が集まる場所に出かける
・業界紙は特に読まなくてもよい
このような行動で常に最先端の流行を知っておく努力も必要です。
最後に大切なのがスタイリングです。なるべく短時間で簡単に可愛くスタイリングできるように努力しましょう。これらの行動を心がけて美容師をしていると自然に指名売り上げは100万を超えてきます。
もし100万に届いていない場合、上記の何かが欠けていると考えられます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
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