【美容師アシスタント向け】シャンプー中の会話について

「シャンプー中の会話って必要なの?」

「先輩は楽しそうに話しながらシャンプーしてるけど?」

「シャンプー中は無言の方がいいって話もあるけど?」

などとシャンプー中の会話について悩んでいるアシスタントの方へこの記事を書いています。

この記事を書いている自分は美容師歴18年で、自身で美容室を2店舗経営しています。
お客様から支持されやすいシャンプーの方法や会話について解説していきます。
是非最後までご覧ください。

美容室におけるシャンプーの存在意義とは?

美容室の施術においてシャンプーは必ず必要な施術です。カットだけの施術でも通常はシャンプーを1回しますよね?カラーやパーマになると数回シャンプー台へ移動することもあります。

シャンプーの役目としては

・髪を一度綺麗に洗ってリセットした状態でカットする
・カラーやパーマの薬剤を洗い流す
というのが最低限の役目になりますが、それ以上に大切な役割があります。
それは
最高に気持ちいい時間を提供する
という事です。
近年ではヘッドスパの施術率も上がってきており、美容室に癒しを求めてご来店するお客様も増えています。美容室の施術はカット、カラー、パーマ、トリートメント、など多肢にわたりますが、気持ちのいい時間というのはシャンプーの時間が一番です。
そんなシャンプー中に会話は必要なのでしょうか?

基本的に会話は必要ありません

先ほど申し上げたようにシャンプーの役割として最も大切な事は「最高に気持ちいい時間を提供する」ということ。そのために無駄な会話は基本的に必要ありません。
あなたがマッサージ店などで施術を受ける際に、そんなに仲良くもない技術者に世間話をふられたらどう思いますか?
「せっかくリラックスできる時間なのに黙って施術してくれよ。」
と思いませんか?
美容室のシャンプーもマッサージと同じで施術に集中したいお客様がほとんどです。自分の持っている最高の技術を集中して提供するようにしましょう。
シャンプー台に聞こえるのはきめ細かく泡だったシャンプーでの施術音とシャワーの音。
「お湯加減大丈夫でしょうか?」
「痒いところはございませんか?」
などと必要最低限の会話。
それだけで十分なのです。

中には例外のお客様もいる

しかし、お客様の中にはアシスタントとの会話を楽しみにご来店されている人もいます。常連様で仲良くなった人などは限られた時間でアシスタントと楽しくお話をしたい方もいますよね?

そんな方にとってシャンプーの時間はリラックスする時間ではなくアシスタントとの会話を楽しむ時間なのです。お客様から会話を振られた場合はシャンプー中でも会話を始めて大丈夫です。

無理に無言の時間を作る必要はありません。会話を楽しみたいのか?それともリラックスしたいのか?同じお客様でもその日の気分によって違う場合があります。

その見分け方としては

自分から会話を始めない
という事を意識しましょう。
基本的にはシャンプーの施術に集中してお客様を癒し、会話を振られたら柔軟に対応するという事がアシスタントのシャンプーにおいて重要なポイントです。

周りのお客様にも気を使おう

シャンプー台が複数あるような美容室で働く場合は、自分以外にも隣で仲間がシャンプーしている場面が多くあります。

そんなときは自分のお客様以外にも気を使う必要があります。

「せっかく静かにリラックスしていたのに隣の会話がうるさくてイライラした。」

という経験があるお客様も多いです。

ですので自分以外のシャンプーマンがいる場合は基本的に無言で施術するようにしましょう。

そのあたりのルールはサロンでのミーティングの際にしっかり話し合っていた方がいいですね。

最高のシャンプーのための技術とは?

では最高のシャンプー時間を提供するための技術についてお話します。

基本的なシャンプー技術があることを前提にお話ししますが、シャンプーの上手な人が大切にしているポイントを解説します。

テクニックというよりは基本的な技術になりますが、意外と適当にしている美容師が多いのも現状です。

・泡立てをしっかりする
・リズムよく洗う
・耳周りは優しく
・ネープはゴシゴシ
・時間はしっかりかける

泡立てをしっかりする

まずシャンプーにおいて最も大切なこと。それは泡立てです。

髪質によってはなかなか泡立たない場合もありますが、テクニック次第でカバーすることができます。

きめ細かく泡立てるコツは「とにかくしっかりお濡らしをする」という事です。

実はシャンプー前のお濡らしで7割以上の汚れをとることができるのをご存じでしょうか?

シャンプー剤を付ける前にあらかじめ髪に付いているワックスや油分、埃などを取り除くことで泡立てが簡単になりますよ。

リズムよく洗う

シャンプーをするときはリズミカルにシャンプーするようにしましょう。

具体的なテクニックとしては

・強弱をつけて洗う
・手の動きを止めない
・耳周りは優しく洗う
・ネープは強めに洗う
などがあります。
手の動きは常に動いている状態を保ちましょう。そして耳周りは敏感な場所なので優しく洗い、逆に鈍感なネープ部分はゴシゴシとしっかり洗うようにします。
自分の出しているシャンプーの音を注意して聞いてみましょう。シャンプーが上手な人の音はとてもリズミカルで聞いていて心地よい感じがしますよ。

時間はしっかりかける

シャンプーのカリキュラムを練習する際に目安の時間というものがあると思います。

最初はなかなかタイムに入らなくて苦戦していた人も多いのではないでしょうか?

しかしカリキュラムに合格してシャンプーの慣れてくるとだんだんと早い時間でシャンプーが終わるようになります。

しかし慣れてきたからといってシャンプーの時間が極端に短くなってはいけません。

営業していると早くお客様を回したいがためにシャンプー時間を巻くアシスタントが多いですが、しっかりと時間をかけてシャンプーするようにしましょう。

シャンプーの満足度でお客様のリピート率はぐっと上がりますからね。

まとめ:【美容師アシスタント向け】シャンプー中の会話について

シャンプー中の会話については基本的には必要ありません。

とにかく最高の癒しの時間を提供できるように技術に集中しましょう。

しかし、中にはアシスタントとの会話を楽しみにご来店されている方もいるので、場合に応じて会話をした方がいいときもあります。

その際は周りのお客様の気分を害さない程度に会話を楽しみましょう。

少しでも参考になれば嬉しいです。

他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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