美容師が大変なことって何?【アシスタント編】

美容師アシスタントって何が大変なの?
これから美容師になろうとしている人、すでに美容師として働き始めたあなたに向けてのブログです。
美容師として仕事を続けていく上でまずはアシスタント期間を乗り越える必要があります。このアシスタント期間はサロンによっても違いますし、練習量によっても変わってきます。平均して約3年と言われている美容師アシスタント期間ですが、一体何が大変なのでしょうか?
この記事では実際に東京、表参道で激動のアシスタント期間を過ごした僕が美容師アシスタントの〇〇が大変だったという経験を語ります。
この記事を最後まで読むと、アシスタント期間の過ごし方や仕事への考え方が分かります。
是非最後までご覧ください。

美容師アシスタントは下積み時代だから色々大変

まず「美容師アシスタント」という立場上、仕事が大変なのは当然のことなのです。なぜならアシスタント期間は下積み時代だからです。これは美容師に限らずどの仕事も下積み時代は大変ですから乗り越えるべき時期とも言えるでしょう。具体的に何が大変かというと下記の通りです。

1.仕事時間が長い
2.練習がきつい
3.給料が安い
4.遊ぶ時間がない
5.先輩への気遣い
6.お客様への気遣い
僕が感じた順番に並べてみました。人によっては順位は前後すると思いますが、アシスタントならば共感してくれると思います。

1.仕事時間が長い

美容師は仕事時間が普通の会社員に比べて非常に長いです。公務員の仕事時間が9:00~17:00の8時間だとすると、美容師の仕事時間はサロンワークだけで9~10時間になります。普通はサロンワークの1時間前には出勤してフロアの掃除など開店準備があります。そしてサロンワークが終われば片付けやミーティングの時間があります。更には自分たちの練習時間を確保しなければいけません。

練習時間を省いて考えたとしても公務員の8時間に対して、美容師は約12時間。1日に1.5倍もの時間働いていることになります。ちなみに年間の休日を比べてみても美容師の休日は土日祝日が休みの仕事に比べて約3分の2程度になります。

仕事時間は1.5倍で休日は3分の2って。。。

2.練習がきつい

サロンワーク以外にも自分のカリキュラムの練習があります。営業前の早朝レッスンや営業後の深夜レッスンが疲れた体にはかなりキツイです。しかしカリキュラムが終わらなければ永遠にアシスタントのままなので、練習は必ず必要になります。

入社したばかりの頃はシャンプー練習を繰り返すことで「手荒れ」が悪化してあかぎれでボロボロになってしまう人もいます。一度手荒れが発症するとなかなか完治は難しく、それが原因で美容師の仕事を諦めてしまう人もいるくらいです。

人間の髪を切る前にウィッグを使ってカットの練習などをしますが、練習道具は自腹で購入しなければいけません。1体約3500円くらいのウィッグを1か月に3.4体は使うので金銭的にも厳しいです。

ウィッグ以外にもモデルさんを呼んで練習する日がありますが、モデル探しはサロンワーク以外の時間でする必要があります。友達だけでは到底人数が足りないので「モデルハント」に出かけますが、休日が犠牲になってしまいます。

全ての技術は数回の練習でマスターできるほど、簡単なものではないので根気強く繰り返し練習する必要がありますが、折れない精神力も大切ですね。

3.給料が安い

美容師は仕事時間が普通の仕事の1.5倍も長くて、休日は3分の2しかありません。しかもそれ以外に自分の練習も必要なのでかなり過酷な毎日を過ごすことになります。それなのに支払われる給料は非常に安いのです。

今では美容業界も働き方が見直されてきましたが、まだまだ「社会保険」に加入していないサロンも多く、福利厚生が整っていません。そのようなサロンの場合ですと手取りの給料から自分で「国民健康保険料」を支払ったり、「国民年金」に加入しなければいけません。

アシスタントの給料は平均すると約15~16万の給料ですが、実際に使えるお金は10万ちょっとでしょう。

アシスタントは仕事用のお洒落な服も自分で買う必要がありますし、練習用のウィッグ代も馬鹿になりません。都内で一人暮らしをしているような美容師は更に「家賃」が発生するので毎月赤字になってしまう人も多いのです。

4.遊ぶ時間がない

美容師の仕事は終わる時間が深夜にまでかかりますから、普通の会社員と違って「仕事帰りに遊んで帰ろっか?」のような気分転換の時間がなかなかとれません。休日も平均して月に6回程度です。しかも休日に仕事の「モデルハント」や「スタイル撮影」などの予定が入ることも珍しくありません。

休みも月曜日か火曜日になるので、他の仕事の友達と休日が合う事がなくなってしまいます。「美容師になって彼女となかなか会えなくなって別れてしまった。」という悲しいエピソードも結構聞きますし。

5.先輩への気遣い

美容師アシスタントはサロンの中でも立場が一番下なので、先輩に対しての気遣いが大変です。美容師は技術職なので先輩後輩の関係が厳しく体育会系のノリのサロンが多いです。

朝の挨拶からサロンワーク中の行動、帰りのミーティングまで常に先輩に対して気遣いをする必要があるので精神的にもかなり消耗が激しいですよ。気の合う先輩に恵まれたら、まだ仕事はやりやすいと思いますが、中には絶対に仲良くなれないような先輩もいますので、そこは運頼みになってしまいますね。

6.お客様への気遣い

美容師は接客業ですので、お客様への気遣いも大切です。アシスタントの頃は経験も浅く、相手の気持ちを汲み取ることが難しいので、よく帰りのミーティングで先輩からダメ出しをくらいます。

スタイリストになれば自分のお客様の接客が中心になりますが、アシスタント時代は色々なスタイリストのヘルプにつくので色々なクセのあるお客様と出会うことになります。

長く働いているとだんだん接客のコツも分かってきますが、最初のサロンワークは「気遣い」で精神的にかなり疲れるでしょう。

スタイリストになることで解決できる悩みもある

先ほど説明した「アシスタントの大変なこと」ですが、スタイリストに昇格すれば解決できることもあります。

・練習がきつい
・給料が安い
・先輩への気遣い
・お客様への気遣い
スタイリストになるまでに全てのカリキュラムをクリアしているので、強制的にサロンワーク以外の時間に練習をさせられることはなくなります。スタイリストになるとサロンワークが終わってすぐに帰ることもできますので、少しは体力的に楽になりますね。
しかしあくまで美容師は技術職なので、スタイリストになってからも自主的に練習は必要です。流行に敏感にスタイルの研究を続けなければ気がついたら古臭いスタイルしか作れない美容師になってしまいますよ。
給料面もスタイリストになれば少しUPするでしょう。自分のお客様が増えて「指名売り上げ」が高くなると歩合給が発生するので売れている美容師は20代でも年収が800~1000万という人も出てきます。自分次第で給料は毎月変わってくるので夢がある仕事とも言えるでしょう。
アシスタントの一番下っ端だった時代に比べるとサロンでの立場もかなり上の方になってくるので、逆に後輩から気遣いをされる立場になります。
お客様の対応も慣れてくるので、そんなにストレスは感じずにサロンワークできるようになります。むしろ自分のお客様を相手に仕事をするのは楽しいくらいです。
・仕事時間が長い
・休日が少ない
スタイリストになったとしてもサロンワークの時間は変わりません。公務員の仕事時間に比べるとスタイリストも約1.5倍の時間を仕事に使う必要があります。そして休日もやはり少ないです。基本的には月曜日と火曜日の休みになるので友達や恋人、家族との時間を大切にしたい人にとっては辛い仕事ともいえますね。

将来を考えて無理なら早めに転職するべき

美容師としての将来を考えて「自分はどうしても美容師として成功したい!」と思えるならばアシスタントの辛い時期を頑張って乗り越えましょう。どの仕事も下積み時代は必要なので我慢の時期ですね。

しかし美容師スタイリストになっても仕事時間や休日の問題は解決しませんし、指名売り上げが上がって給料が高くなる保証もありません。将来のライフスタイルを考えたときに「仕事以外の時間も大切にしたい。」と思ったなら美容師から早めに転職した方がいいですよ。

20代ならばこれから美容師アシスタントとして頑張る期間を考えれば、ある程度の仕事は身に着けることができます。

転職活動はエージェントを利用しよう

いざ転職しようと考えても自分一人ではなかなか転職活動は難しいです。まずは転職エージェントに無料登録することから始めましょう。

なぜなら「企業選び」「応募」「面接対策」「退職願い」「条件の交渉」など転職に必要な全てのサポートを完全に無料で受ける事ができるからです。

特に「企業選び」ですが、転職エージェントに自分の理想の働き方を伝えておくと、自分では発見できないような企業を紹介してくれることもあります。

美容師からの転職におすすめのエージェントは下記の記事をご覧ください。

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まとめ:美容師が大変なことって何?【アシスタント編】

美容師アシスタントは下積み時代なので、当然大変な事が沢山あります。その先の将来の事を考えて自分に必要な期間だと思ったならば辛い時期でも頑張りましょう。

しかし自分の考える将来の生活と美容師の仕事が合っていないと思ったならば、早めに転職活動をした方がいいですよ。美容師から他業種に転職する場合は年齢が若い方が有利だからです。

20代の時間は非常に貴重です。将来の自分の仕事に役立つような下積み時代を過ごしましょう。少しでも参考になれば嬉しいです。

他にも美容師が抱える悩みに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

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